「~外構」「~造園」と数多くの業者があふれています。
エクステリアの業者やプランを考える前にまずは、良質なエクステリア造りのための基礎知識、
よくある疑問を徹底解説致します。
- ◆知り合いに頼むと安心?
- ◆後悔しないエクステリア造り
- ◆仕上りに騙されない手抜き工事回避術
- ◆近隣トラブル回避術
エクステリアが完成した後に、プラン作成中や工事中には気がつけなかった細かな問題点が見えてくる。
『あの時こうしてもらっていれば…』
そんな後悔がないように、どんな点に注意したら良いのか?。
門扉の開き向き
意外と住んでみないと気が付かない『門扉の開き向き』について。
何気なく使用している門扉ですが、駐車場やカーポート等の位置設計によっては、要注意な部分です。
右写真のお宅はお住まいになられてからお気付き頂きましたが、門扉が全開の状態で車のドアを開いても当たらない位置になっています。これがもし、当たってしまう位置だったら?ご主人は気を付けていても、たとえば子供が勢いよく門扉を開けて車に傷が…なんて事態も想定できます。
そんな心配が毎回だと結構なストレスですね。これがきちんと計算されているかいないかが設計の分かれ目です。
また、設計上どうしても当たってしまう場合もあります。その際は戸当たりのクッション材でカバーします。
戸当たりの衝撃や音を軽減します。
カーポートの設置条件
意外と知らない『カーポートの設置条件』について。
カーポートは雪や風等の自然環境による影響がとても強いため、
設置箇所にもメーカーによる制限があります。
例えば、カーポートと建物外壁との間は10cm以上のクリアランスが必要となります。お客様の中には「出来る限り建物につけてほしい」と要望される方もいらっしゃいますが、これは風の影響でカーポートが揺れるためその揺れ幅以上の余裕を持たせるために規定されています。
また、強風が予想される立地への取付や落雪が予想される配置も制限されています。
メーカーの規定のため、それでもつけてほしいとご要望される方にはそのご要望を満たせる範囲で取付可能です。
右写真は世田谷区O様邸の施工例です。
建物とのクリアランスが5cm程で、窓のシャッターと梁のクリアランスがほとんど取れないため、サポート柱を取り付けることで揺れを低減しています。
また、サポート柱とシャッターフレームが接しているためクッション材を挟むことで衝撃を吸収しています。
土間コンクリートのクラック
一般的な家庭の駐車場はコンクリート舗装がほとんどです。ありふれているからこそ、意外かもしれませんがエクステリアで最も難しい工事と言えるのがこのコンクリート工事です。
クラックはコンクリートの性質上なかなか避けられません。何故なら、
生コンクリートが硬化する際に収縮するため、硬化時にクラックが発生しやすいからです。また、外気温の温度差によってもコンクリートは多少伸縮
しますのでそれが原因でクラックが入ることもあります。コンクリートで
『絶対にひび割れしません』と言うのは信用してはいけません。
クラック防止
クラック防止措置のひとつに「誘発目地」というものがあります。
コンクリートの表面上のヒビ割れ(クラック)は、使用上において強度に何の問題もありません。
しかし、一般家庭での駐車場においては、見た目の美しさも重要であり、細かいクラックは無いに越したことはありません。
そこでフルフィルでは、クラックが入りそうな箇所に、
あらかじめ人工的なヒビを作り、あちこちに格好悪いクラックが入るのを防ぐといった目的で『誘発目地』を使います。
写真の黒い線状のものがそれです。あらかじめヒビを入れておくのですから、それ以上ヒビが入らないわけです。型枠で10cm程度の隙間をあけ、最後に砂利や芝、タマリュウなどを植えこんでデザイン性を高めた目地を作るのも誘発目地の
一種です。
誘発目地は、目的がはっきりしているため、どこに入れてもいいという訳ではありません。職人の経験、
またエクステリアの専門家としての知識でどこに入れるのが最も効果的かを判断し、有効な箇所に入れることが
最も重要となります。
たまに、「何故そこに目地を入れたのか?」と疑問に思う現場を見かけることがあります。正しい知識で正しい場所に入れ無ければ、せっかく入れた誘発目地の必要性が無くなってしまいます。
マス周りのクラック防止
マスや水道メーター等の周りはひび割れが最も発生
しやすい部分です。
マス周りに鉄筋を重点的に配置することで防止
することも可能ですが、
フルフィルではガラスメッシュと呼ばれる
耐アルカリ性ガラス繊維ネットを用いています。