「~外構」「~造園」と数多くの業者があふれています。
エクステリアの業者やプランを考える前にまずは、良質なエクステリア造りのための基礎知識、
よくある疑問を徹底解説致します。
- ◆エクステリア(外構)っていつから始めればいいの?
- ◆エクステリア(外構)業界の実態とは?
- ◆エクステリアは住宅ローンに含まれてるけど、他では頼めないの?
- ◆エクステリアの予算を決める
そもそも外構工事というのは独立して成り立っていたわけではなく、建物本体工事のおまけ的存在でした。
ひと昔前までは、エクステリア専門店というもの自体ほとんど存在しておらず、工務店やハウスメーカーの仕事の一部を請ける下請け業者として存在していました。近年お客様の生活の多様化により、エクステリアにも『設計・デザイン』を求められる方が増え、直接お客様から受注を受ける業者も増えてきてはいますが、外構は建物本体の付属という風潮はなくならず、外構業界そのものはお客様にとって不透明なままです。
相見積もりが当たり前の業界でもありますから、暴利をむさぼるような、いわゆるぼったくり業者は淘汰されてきていますが、お客様が『よく知らない』『分からない』のをいいことに、手抜き工事を行う業者が少なくありません。
住宅を作るためには、建築確認申請が必要です。もちろん外構工事にも建築基準法が適用されるのですが、基本的には建物本体と外構は別になっていて、建物検査後に外構工事がスタートします。そのため外構工事には公的機関の検査等は無く、どれだけ建築基準法を無視した工事でも全くお咎めはありません。
もちろん検査に値しない軽微な工事もありますので全てがダメというわけではありませんが、手抜き工事が横行している業界の現状に、一業者として情けない限りです。
また、多くの業界で技能士資格がかなり注目されているなか、外構職人さんにもタイル張り、石材施工、左官、塗装などの技能士資格があるのですが、資格を有している職人さんはほんの一握りです。もちろん資格を持たない職人さんでも腕のいい職人さん、しっかりとした施工をする業者さんも数多くいます。ただ、電気工事士のように資格が無ければ施工できないなどの制限もないため、技能士資格が職人さんや業界に浸透せず、折角の技能士資格が活かしきれていないのが現状です。